こんにちは。ザキと申します。閲覧くださりありがとうございます!
専門家にハンドドリップのお話をうかがい、学んだことを書いてゆきます。
①投入を五回に分けて行うことは、安牌的な定跡でも何でもないということ。
これが、大変な衝撃でした。
購入した本や、ネットで調べた限り、投入を五回に分けるレシピが多い印象がありました。
そのため、多くのプロのバリスタが経験上、そうするとうまく行きやすい、と推奨しているものだと認識していました。
野球の投手が困ったら、スライダーか、アウトローの直球を選択するといったこととは、話がまったく違うようです。
これが、これまでの段取りを見直す事情です。
以下、ほんとうにメモのような形になります。
②レシピの模索のための、具体的アプローチとしての思考法。
まず、その味が好きか嫌いかを考える。
そして、何が、好きか、あるいは嫌かを言語化する。
言葉にして分かったら、何が、の原因を調べる。
仮説を立てる。
このとき、あくまでも仮説であることを意識する。人は思い込みを起こしやすい。
そうして、その原因を取り除くか、改善するかして、働きかける。
③模索方法の一例。
カップを複数用意して、投入ごとにカップを変え、その液の味を確認する。
たとえば、五投目がきつい苦味だけであったり、木のような香りがするだけであれば、五投目は不要、となる。
④豆の状態から、経験と知識によって味を予想し、また、修正を行うこと。
豆の状態によって、味の引き出され方は異なる。
目安として、深煎りは、豆の繊維が強く壊れているため、成分を抽出しやすい。
浅煎りは、その逆。
そのため、一概に投入回数は五回が良い、などということは言い難い。
投入を行ったドリッパー上の粉からの香りや、粉の泡立ちの程度を手掛かりに考える。
⑤指針はあっても、答えは無い。
今日、専門家とお話できなければ、投入は五回に分けるべき、という意識を持ち続けるところでした。
答え、についての注意の不足がつまらなさをもたらすこと。
ご説明の中のたとえで、葛飾北斎が自分の絵はまだまだ下手だと思いながら亡くなった、とうかがいました。
ぞっとしました。
09月18日。
本当に多くの学びを得られました。
もっともっと楽しんで、ハンドドリップに取り組んでゆきます。