こんにちは。ザキと申します。閲覧くださりありがとうございます!

専門家にハンドドリップのお話をうかがい、学んだことを書いてゆきます。

投入を五回に分けて行うことは、安牌的な定跡でも何でもないということ。

これが、大変な衝撃でした。

購入した本や、ネットで調べた限り、投入を五回に分けるレシピが多い印象がありました。

そのため、多くのプロのバリスタが経験上、そうするとうまく行きやすい、と推奨しているものだと認識していました。

野球の投手が困ったら、スライダーか、アウトローの直球を選択するといったこととは、話がまったく違うようです。

これが、これまでの段取りを見直す事情です。

以下、ほんとうにメモのような形になります。

レシピの模索のための、具体的アプローチとしての思考法。

まず、その味が好きか嫌いかを考える。

そして、何が、好きか、あるいは嫌かを言語化する。

言葉にして分かったら、何が、の原因を調べる。

仮説を立てる。

このとき、あくまでも仮説であることを意識する。人は思い込みを起こしやすい

そうして、その原因を取り除くか、改善するかして、働きかける。

模索方法の一例。

カップを複数用意して、投入ごとにカップを変え、その液の味を確認する。

たとえば、五投目がきつい苦味だけであったり、木のような香りがするだけであれば、五投目は不要、となる。

豆の状態から、経験と知識によって味を予想し、また、修正を行うこと。

豆の状態によって、味の引き出され方は異なる。

目安として、深煎りは、豆の繊維が強く壊れているため、成分を抽出しやすい。

浅煎りは、その逆。

そのため、一概に投入回数は五回が良い、などということは言い難い。

投入を行ったドリッパー上の粉からの香りや、粉の泡立ちの程度を手掛かりに考える。

指針はあっても、答えは無い。

今日、専門家とお話できなければ、投入は五回に分けるべき、という意識を持ち続けるところでした。

答え、についての注意の不足がつまらなさをもたらすこと。

ご説明の中のたとえで、葛飾北斎が自分の絵はまだまだ下手だと思いながら亡くなった、とうかがいました。

ぞっとしました。

09月18日。

本当に多くの学びを得られました。

もっともっと楽しんで、ハンドドリップに取り組んでゆきます。