こんにちは。ザキと申します。閲覧くださりありがとうございます!
今回は、人生で4杯目と5杯目のハンドドリップの記録と、その雑感を書いてゆきます。
なお、2杯目と3杯目の記録の作成につきましては、つい、なまけてしまいました。
悔いております。
さて、まずは4杯目です。
畠山大輝先生の『至高のコーヒーの淹れ方』の基本レシピでは、5回に分けて、お湯をドリッパーに注ぎます。
ですが、物は試しと、ただ一度ですべてのお湯を投入してみます。
使用する豆の量は10g。
銘柄はインドネシア、スマトラ。
大阪市西区の「こまめ家」で以前いただいたものです。

お湯の量は150ml。
温度は85℃です。
お水を入れたポッドのスイッチを押す。豆を挽く。サーバーに載せたドリッパーにフィルターを被せる。
ただ、現状、このフィルターもちゃんと被せられているのか、わりに不安を抱いています。
そうして、ポッドからお湯をフィルターにかけ、フィルターにミルから粉を投入します。
ドリッパーをとんとん叩いて粉を均等にして。
いざ、尋常にと、ポッドからお湯をドーッと注いだのですが。
サーバーの下、コーヒースケールの時間表示に、50。
ものの、50秒で、ドリッパーの液面がほとんど下がってきていました。
このまま放っておくと、最後の、出涸らしに相当するところがサーバーに落ち、珈琲に溶け込んでしまいます。
しかし、50秒というのは、お手本としている基本のレシピの抽出時間の、3分の1程度の時間です。
基本のレシピに比べて、お湯の量は80ml少ないだけです。
もう、嫌な予感がする、どころの騒ぎではありません。
これで抽出がうまくいっていたら、むしろそちらの方がおかしいです。
ドリッパーを引き上げます。
すでにかなしい気持ちで、サーバーをくるくる回して。

さすがに、見た目だけは珈琲です。
一口含んで、香ばしさのなり損ないのような、にぶい刺激が鼻を過ぎてゆきます。
味は、案の定うすく、ぼやけています。
苦みも酸味も、か細いものです。
総じて、分厚い層に覆われているようなイメージが浮かびます。
4杯目は、失敗でした。
横着は、ぜったいにいけない。
心の底から、思い知らされました。
さて、5杯目です。
豆の量と銘柄に、水の量と温度はそのままで、当然、お湯の注ぎ方を変更します。
段取りは以下の通りです。
①20ml投入する。
②30秒待つ。
③60ml投入する。
④また30秒待つ
⑤70ml投入する。
この数字ですが、一応は出どころ、ねらいがあります。
基本のレシピでは、1投目のお湯の量は、全体の7.5分の1でした。
そして、2投目のお湯の量は、1投目の3倍となっています。
それだけ守って、あとはドーッとやると、どうなるのか。
そこを、確かめたいのです。
ポッドのスイッチを押す。豆を挽く。
もろもろの準備を終え、フィルターの粉を均等にして。
いざ、お湯を注ぎ始めたのですが、フィルターの、お湯が当たっていない粉が気になり、とぽ、とぽ、とやっていると、
35。
気づけば、コーヒースケールにそう表示されていました。
もう、仕様がありません。
30秒になります。
101。
コーヒースケールにそう表示されます。
つまり、注いだのは66ml。
60mlぴったりを狙った最後の注ぎ具合を、大幅にしくじりました。
自分で自分に困惑する境地に到ります。
また30秒待って、合計で1分が過ぎて。
157。
信じがたいのですが、コーヒースケールには、こう表示されていました。
ポットの扱いは、困難です。想像を絶します。

ともあれ、完成します。ただ、4杯目のような絶望感はありません。
一口含んで、(・・・・・・えっ?)となります。
酸味が、わりに感じられました。
スマトラらしい苦味、厚みも、それなりにあります。
4杯目とはまるで違います。ずいぶんとマシです。
もちろん、豆のポテンシャルなどは、まだまだ引き出せているはずがありません。
しかし、失敗とまでは言いたくないような気持ちが、幾ばくか、湧いてきます。
台所に立っていた、ほんのすこし前とはまったく打って変わって、おだやかな気分で、カップを置きます。
結局、こうも雑な投入になってしまっても、それなりにおいしいのなら。
もはや、希望しかありません。
つくづくと、しっかり努めようと決め、5杯目を飲み干しました。