こんにちは。ザキと申します。閲覧くださりありがとうございます!
先日、珈琲器具研究室「こまめ家」にうかがい、ハンドドリップに必要なものを揃えてまいりました。
そして本日、実際に淹れてみました。
この度はその雑感を書いてゆきます。
まず、教本といたしましたのは、畠山大輝先生の『至高のコーヒーの淹れ方』です。
畠山大輝|『至高のコーヒーの淹れ方』発売中|Bespoke Coffee Roasters(@Bespoke_Coffee_)さん / X
ドリッパーは、ハリオV60です。

ここで、たいせつなことを申し上げます。
『至高のコーヒーの淹れ方』に掲載の基本のレシピで用いられているのは、別のドリッパーです。
フラワードリッパーというものです。
畠山大輝先生はバリスタ技術の競技会でも、同ドリッパーをお使いになっています。
そして、2021年の世界大会、ワールド・ブリュワーズ・カップにて、世界2位に輝かれています。
このフラワードリッパーは、なにより、そのお湯抜けの早さが特徴です。
こちらが実際に検証されている動画です。
では、その上で、なぜハリオV60なのか。
最大の決め手は、V60という名称に惹かれたためです。
アルファベットと数字が3字だけの、すっきりとした字面。
しかしながら、公式サイトにある通り、円錐形を想起させるVに、その角度が60という意味の凝縮。
さながら詩的な美が、現実に形を成したかのようです。
そのため、どうしても、これを手元に置かずにはいられませんでした。

ポッドはこちらのエピエイオスです。
1℃単位での温度調節と、保温機能があります。
「こまめ家」にて、店主に迷いなくおすすめされ、いただきました。

豆も「こまめ家」でいただきました。
銘柄はインドネシア、スマトラです。
三重県名張市の「焙煎工房コペ」のオリジナルキャラクターは、ホワイトタイガーでした。
一方、こちらは犬と、あまりにきれいに対照的で、妙に感動してしまいます。
いよいよ、台所にゆきます。
ミルに入れる豆は15g。
注ぐお湯の量は、230㎜です。
ただ、ポッドが正確な温度を測るには、300㎜以上の水が必要とのことで、それに従い、適当に水を入れます。

サーバーはカリタのものです。
コーヒースケールの上にこれを置き、V60をセットして、フィルターを掛けます。
さて、ここから、どたばたします。
①ミルから豆を挽き終えた粉をフィルターに移す際、周囲にちょこちょこと粉をばらまいてしまいました。
たいした量ではないのですが、予想だにしなかったことです。
そこいらを散らかしてしまい、すこし慌てて、さっそく不安になります。
②いよいよ、ドリッパー目掛けてお湯を注ぐのですが、加減がまったくわかりません。

コーヒースケールは、こちらのタイムモアです。
お湯を注いでいる速度まで計測してくれる優れものです。
しかし、注いでいる使い手が優れていないため、その速度表示を確認する余裕など、現状はまったくありません。
『至高のコーヒーの淹れ方』のレシピの、注ぐ際のポッドの扱い方と注ぐ時間を、確認すること。
まだまだ、毛ほども、うまくいきませんでした。
③最終的に、どこかの段階で、注ぐべきお湯の量を誤りました。
160mg
最後のお湯の投入を終えたつもりで目を向けたスケールに、そう表示されていました。
完全大失敗。
ショックが全身を駆け巡り、かなしみが満ちてゆきます。
やむなく、230㎎になるまで注ぎました。

ともかく、人生初のハンドドリップは、こうして終了しました。
お湯の量をはちゃめちゃに間違えたため、負のバイアスが掛かっていることは否めません。
ただ、座っていても鼻に漂ってくる香ばしさなど、一切ありませんでした。
カップを手にして、くたびれたように淡く、かろうじて珈琲らしい匂いがします。
一口含んで、(さすがやで。もうスマトラえらいわほんま・・・・・・)となるくらい、苦味だけは、それなりにありました。
しかし、全体的に水っぽく、乏しい味わい。
でたらめにばらけてゆく、悪い後味。
抽出不完全。
当然の帰結ながら、一言でまとめるとそうなります。
ただ、こうも派手にひどい滑り出しをしたために、かえってこれからが楽しみです。
まずはポッドの扱いに慣れることから、重点を置き、努めてまいります。