こんにちは。ザキと申します。閲覧くださりありがとうございます。

本日は珈琲器具研究室「こまめ家」に行ってまいりました。

珈琲器具研究室「こまめ家」 | コーヒー機材の検証・紹介を専門とした検証サイト

その道のプロを独り占めして、お話をうかがえる。

ただただ、幸福なひとときでした。

お店は大阪府の肥後橋駅から、歩いて10分ほどのところにあります。

なお、グーグルマップ上に登録されている名称は、COOFFEE LAB KOMAMEYAとなっています。

お店は、豆だけを購入する場合を除いて、要予約です。

訪れたのは、10時30分でした。

ドアを開け、店主にご挨拶申し上げます。

おっちゃんと呼ぶにはまだまだ早そうな男性です。

車庫を改装したと思しき店内には、店主のほかにスタッフさんはいらっしゃいません。

電動ミル、手引きミル、ドリッパー、サーバー、カップ等々。

壁に沿ってずらりと並ぶ棚に、様々な器具が所狭しと置かれています。

さっそく、ハンドドリップを始めるため、必要なものを揃えたいことをお伝えします。

それから、見た目が大変オシャレで、気になっている電動ミルの名を出しました。

瞬間。

一変する店主のお顔の色。

失礼ですが、本当に苦虫を嚙み潰しているようでした。

まったく想定していなかったご反応に戸惑っていると、そのわけをお教えくださいます。

作動時の音が、アパートなどでは心配になるくらい、大きいこと。

そもそもすこし古いため、最新のミルと比べてしまうと、どうしても性能が良くないこと。

しかも、お手入れにも、ぼちぼち手間がかかること。

以上のことをおっしゃると、店の奥からそのミルを持ってきてくださいました。

爆音でした。

実際に動かして、お手入れの実演までしてくださいました。

そのミルは、ネット上でもわりにおすすめされています。

ですが、現実にはこういう面もありますよ、ということを、まざまざと見させていただきました。

まさしく、珈琲器具研究室です。

現実的にアクセスできる土地に、まっとうな有識者がいらっしゃること。

心の底から、「こまめ家」の存在に感謝いたしました。

気を取り直して、他の器具のお話をうかがいます。

すると、器具をどのような形で揃えるか。

はたまた色合いはどうするか、など。

インスタグラムに店主がアップされている画像を、参考としていろいろと見させてくださいます。

定番の使いやすく丈夫な器具をぱっといただいて、あんまり長居せず帰ろう。

心積もりは、そうしたシンプルなものでした。

かわいらしくあたたかく、円形のもので統一したり。

涼やかでスタイリッシュに青一色で統一したり。

これでこれで想定していなかった選択肢をくださって、かえってその奥深さに気圧されます。

喉から絞り出せたのは、機能性を大事にしたいというような言葉でした。

すると、テーブルに、ぽんぽんとコーヒースケールを並べてくださいます。

割合を計算し、豆に対しての注ぐべき水量を示してくれるもの。

ポットから注いでいる水の勢いのほどを示してくれるもの。

お話にうなづきながら、(いやいやそんなんあるん!?)と、感動しっぱなしでした。

ドリッパーも、並べていただいて、丈夫で収納性も良く、明快なものにぱっと決めます。

ミルは、ミシンのような存在感のあるものをいただく想定をしておりました。

しかし、最近の持ち運びも可能なミルは凄いとのことで。

さながら水筒のようなコンパクトなもの。

せわしなく豆を挽く必要が無いなら、それでもう十分だそうです。

つくづく、想定外のことばかりで、ほえーっとなります。

カップも、同じ種類のものながら、ただ白と黒があり、色の問題ですこし悩んでしまいます。

黒い方の実物を、お店の奥から持ってきていただき、間近で対して、けっこうな重厚感。

白に決まります。

フィルターもお湯抜けが良いおすすめをいただいて、ついに、ひと通りの器具が揃いました。

最後に、豆をいただいておきます。

フルーティーなものと、苦味のあるどっしりしたものと。

それぞれエチオピアのゲイシャと、インドネシアのマンデリンを持ってきてくださいます。

エチオピアは次回の楽しみとして、マンデリンをお願いしました。

清算して、すべてを紙袋に詰めていただきます。

その中からあふれそうになっている品々。

手に提げて、重たく、満ち足りた気分です。

ドアも押していただいて、お店を後にします。

店主も道路にまで出てきてくださいます。

お礼を申し上げ、背を向けて、駅へ。

すこしだけ(袋、重さで底抜けへんよな・・・・・・?)と気になりつつ、大通りへ歩き出しました。